| 概要 |
チャンドラセカール限界 (Chandrasekhar Limit) は白色矮星及び中性子星の質量の理論的上限値である。
白色矮星は自身の重力収縮と電子の縮退圧の釣り合いにより存在しているが、一定質量を超えると電子の縮退圧が重力収縮に負けてしまう為、白色矮星としては存在できなくなる。
その結果、1930年代にスブラマニアン・チャンドラセカール(1910〜1995:アメリカ)によって仮説付けられた白色矮星の限界質量は2.51E+30kg(1.26太陽質量)であった。
その後の研究により、現在ではその限界質量は2.86E+30kg(1.44太陽質量)であると考えられている。
要するに太陽質量の約1.44倍を超える白色矮星は存在しないのである。
|
残った中心核が1.44太陽質量の場合は内部放射圧と重力収縮により超新星爆発を起こす。
その結果電子の縮退圧が重力に打ち負け、電子が原子核内の陽子に捕獲され、中性子過剰核になる。
さらに安定を保つ為に大質量の中性子過剰核を形成し、中心核はどんどん高密度になる。
その結果、中性子のみで作られた中性子星として重力収縮との安定を保っている星が中性子星である。
ちなみに中性子星としての限界質量は5.97E+30kgと考えられている。
中心核がこの質量を超えてしまうともはや重力収縮が限界を超えて重力崩壊を起こしてしまう。
こうなると中心核はブラックホールにならざるを得なくなる。
|
ちなみに現在では中性子星よりはるかに高密度のクローン星というものが発見されているが、クローン星についてはまだまだ研究途上である。
|
|
|